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痛い話

確かあれは三歳ぐらいのことである。親の目を盗み(オイオイ、、)包丁で芋の皮むきをしていた私は、手を滑らせてズッパリと小指を切り裂いた。まあ、見事に切れたもので、切り落としこそしなかったものの、ドバドバと大量に血が出てあたりは真っ赤に染まった

即刻病院、かと思いきや、ちょうど我が家を訪れていた祖父が言った言葉は

絆創膏でも貼っておきなさい

さすがは昔の人である。とはいえ、そんなもので血が止まるはずもなく、近くの病院に急患で行く(夜だったのです)。が、そこでは処置できず、大きな病院に行くことになりました。そこで何とかくっつけてもらい、事なきを得たのでした。

……でも、あんまり痛くなかったんですよね、よく切れる包丁だったから。ちなみに、今でも傷跡が残っています。

今度は五歳くらいの時、高熱を出した私は病院で髄膜炎と診断された。これ、陽性だとかなりヤバイ病気なんですね。で、陽性、陰性の診断方法は簡単、髄液を調べるだけ。が、髄液と言うだけあって、当然、脊髄(背骨)にある液。注射をぶっ刺さして抜き取るわけです。

……やりましたよ、ええ。死にたくないですから。結果、陰性で無事に今を生きています。

今度はかなり痛かった――と思います、たぶん。熱のせいで朦朧としていて、ほとんど覚えていません。

今回はまともに覚えている話をまとめて。

数年前に骨折したとき、骨が曲がっていたので麻酔を打って矯正しました。骨に打つものだから、薬剤がスムースに入らず、案外時間がかかります。痛みもそれなりにあります。で、矯正してもらったのですが、結局少し曲がったままくっついてしまいました。痛かった上、診察代もかなり高かったので、悲しい限りです。

脊髄に打つ注射もかなり痛いです。ある手術の麻酔で、人生二度目の脊髄注射体験。注射を打つときは骨と骨の継ぎ目に針を入れるので、背骨を思いっきり曲げて打つんですよ~。知ってました? しかもなかなか入らないので、ギチギチという音が聞こえそうな感じで(というか、骨から響いてきたよーな……。幻聴かも(^^;; )押し込むのです。 確か二本打ったかな~~は、は、は、は。

さらに手術から一週間後、麻酔薬が頭に回ってしまった私は塗炭の苦しみを味わったのでした(教訓:医者の言うことは聞きましょう)。

最後にも一つ。上記とは別の骨折したとき。レントゲンを撮ると、骨が少々曲がっていたんですね、はい。で、例のごとく矯正。が、今回は麻酔なし。…………これ、マジに洒落になりません。目の前真っ白、気分は悪くなるし、骨からはみちみちという音が聞こえます。冗談抜きに痛いです。脊髄注射より痛いかもしれません。なんと言っても持続するのが耐えられない。

みなさん、骨を矯正するときは麻酔をしてもらった方が良いですよ、ホント。麻酔も痛いですけど、これに比べるとかなりマシです。

これは私の知り合いの話。

ある日、バイクに乗っていたAは豪快にこけました。そして太股の骨がぽっきり。即刻病院。

綺麗に折れているものですから、当然、折れた骨がずれています。こういう時、どうやって直すか知っていますか?

まず引っ張って、二つの骨を離す。次に折れている部分(関節ではないところ)で曲げる。そのとき、二つの切断面を合わせてグイッと伸ばす。そして固定。

曲げるときはかなり痛いらしい。折れているとはいえ、関節ではないのですから。彼女は叫んだ。

痛い、痛い! 折れる、折れる

そしたら、医者は言った。

もう折れてるって

……ごもっとも(^^;; でも、気持ちは分かります。自分の足が太股の中程から曲がっているのを見たら――。